2. BSSの起動と終了


2.1 BSSの起動方法

BSS制御PC上デスクトップのタスクバー上にある “ BSS ” と書かれたアイコンをクリックする。

 

BSS起動時、SPACEを使用するかしないかを選択するダイアログが起動します。
手動マウント時の実験でも、必ず、”Yes”を選択してください。


起動直後、BSSは必要な機器に対してイニシャライズを行ってください。アテネータ(Attenuator)の回転軸、試料用ゴニオの回転、並進軸のイニシャライズを 行います。その際、下記ダイアログ(図2-2 参照)が出ます。

図2-2 イニシャライズ確認ダイアログ

これは、ゴニオメータのイニシャライズをする際に試料がマウントされていると、軸の動きに伴って吹き付け低温装置の気流からはみ出てしまうため、注意を喚起するためのダイアログです。結晶がマウントされていない場合は、OKボタンを押してイニシャライズを行ってください。結晶がマウントされている場合は、Cancelボタンを押してください。そのまま測定することもできますが、ゴニオの原点位置などの精度は保証されません。試料を回収し、改めてSettingプルダウンのInitializeを実行してください。 
 


2.2 BSSの終了

・ BSSを終了させる為には以下の3つの方法があります。データ測定中に中断するには『Stop』ボタンを押して完全に測定が止まってから、BSSを終了させて下さい。
(1) ウィンドウ最上部にあるMain Menuより『File』→『Exit』を選択する。
(2) ウィンドウ右下部にある『Exit』ボタンを押す。
(3) ウィンドウ右上部にある『×』ボタンを押す。 


(注)BSSの現在のオプションを、メイン画面最下部のステータスバーで確認してください。『OPTION : None』と表示されていればOKです。通常のデータ測定時に、『Option : Simulation』あるいは『Option : No Tune』と表示されていてはいけません。『Simulation』(BSSをシミュレーションモードで起動する為のオプション)、もしくは『No Tune』(実行中に生じるビーム強度のチューニング動作を、全てスキップさせるオプション)と表示されている場合には、メニューバーから『Setting』→『BSS Run Option』→『None』と選択すればそれらのオプションを解除できます。『Simulation』または『No Tune』でBSSが実行されている場合、デバッグ用のメッセージがターミナル上に出力されます。バックグラウンドでプログラムを走らせても、強制的にデバッグ用のメッセージが出力されます。測定中に何かしらのメッセージがターミナル上に流れた場合、上記のオプションが指定されています。『None』に変更してください。