プレートから直接ACTOR™ magazineに結晶を詰める。

結晶化プレート上の結晶を液体窒素で凍結後、ACTOR™ magazineにセットする手順を説明します。
実験開始前にuni-puckとACTOR™ magazineのどちらを使うか選択してください（混在出来ません）。

※ACTOR™ magazineでは以下で紹介する手順以外も可能です。

  1. ツール類

ACTOR™ magazineとサンプルピンを操作するツールを準備します。結晶は液体窒素中で急速凍結させますので、デュワーとして発泡スチロール容器も準備します。

  1. ACTOR™ magazineを発泡スチロール容器内に置き、液体窒素を注ぎ入れる。

• ACTOR™ magazineは、上写真のように1番が左上に来るように置きます。
• 液体窒素はACTOR™ magazine上面から3cm程度上の深さにしてください（穴の位置が目視できればOKです）。

  1. 結晶をドロップから掬って、液体窒素中で凍結させる。
※ハンギングドロップの場合

マグネットワンドにサンプルピンを取付け、結晶を結晶化ドロップから掬って、
液体窒素中で急速凍結させます。

  1. サンプルピンを一度バイアルにセットする。

バイアルクランプにバイアルを掴ませ、液体窒素中で冷却します。冷却後、バイアル内に液体窒素が充填されている状態でサンプルピンを挿し込んで行きます。
しっかり挿入されたら、マグネットワンドからピンを離します。
クランプを開いて、サンプルピンを底に置きます。

バイアルの付いたサンプルピンは金属キャップ部分が重いため、液体窒素中では写真のようにひっくり返って立っているはずです（立たなかった場合は、バイアルクランプなどを使って立たせておきます）。

  1. サンプルピンをバイアルごとACTOR™ magazineに詰める。

バイアルをピントングで掴みます。サンプルピンも付いてきます。
掴んだバイアルをACTOR™ magazineの穴に挿入していきます。
金属キャップ部分がACTOR™ magazineの底の磁石に当たるまで、しっかり奥まで挿し込みます。
ピントングを開いてバイアルを離します。

これで1個完了です。引き続き残りの11個も順番に行います。
  1. チェックツールで、サンプルピンが正常位置にセットされたか確認する。

バイアルチェックツールをACTOR™ magazineの穴に挿し込みます。
底に当たるまでしっかり下げる。
(ガチャという音がする。)

これで1個完了です。引き続き残りの11個も順番にチェックします。
  1. バイアルだけ取り外す。

ピントングでバイアルを掴んで、

液体窒素をコップでくみ出して、液面高さをACTOR™ magazine上面すれすれまで下げます。 そうするとバイアルとその下のサンプルピンの様子が良く見えるようになります。
取り外します。金属キャップ部分はマグネットに固定されているので、バイアルだけが簡単に引き抜けるます。

バイアルを引き抜く際に誤ってピンを傾けてしまった場合は、ピンセットなどを使って、サンプルピンがまっすぐ立つように調整します。

これで1個完了です。引き続き残りの11個もバイアルを外します。最後に、全てのサンプルピンが以下の様にまっすぐ立っているかどうか目視で確認します。

霜が入らないように発泡スチロール容器にはこまめに蓋をするようにしてください。。

研究室で作業を行った場合は、ACTOR™ magazineをマガジンラックへ装着してドライシッパーに格納してください。。
ビームラインで作業を行った場合は、SPACEへセットします。