実験定盤の調整


1.はじめに

ここでは、実験定盤調整(最適化)を行う。
IC#2(コリメータ直前)での強度が最大になるように調整する。

既に「分光器の調整」と望遠鏡の調整が行われている事を前提に話を進める。

2.調整準備

  1. "Rapid auto_sp8"を立ち上げ、イニシャライズして下さい。
    (すでにイニシャライズしてある場合は1.の操作は不要です)
  2. 蛍光板をセットします。
    (実験ハッチの後ろ側においてあります。)
  3. モニターを見ながらピントを合わせます。光源(MegaLight50)のスイッチを入れ、光を出します。
  4. センタリングねじでX線方向に前後に動かし、モニタを見ながらピントを合わせます。
    (ピントが合う位置がサンプル位置です)
  5. サンプル下流に検出器保護用の鉛(白色ランプ)をセットする。
  6. スリット1のカバーをはずし、スリット1を前開にする。
  7. IC#1の下流(サンプル側)にアッテネータ(Al : 200um〜1000um)を入れる。(厚さは様子を見ながら調整)
  8. RaxisVモードにし、カメラ長を300mmにする。
  9. 定盤にジャッキがかけられている場合は、ジャッキを外す。
  10. 退出し、ビームを出す。
  11. 「分光器調整」を行った光が来ていることを確認する。
  12. IC#2で"Tune"するように、IC#1とIC#2のケーブルを入れ替える。
  13. "Rapid auto_sp8"からシャッターを開ける。
    "Manual"→"X-ray shutter"で以下のウィンドウが開く。

    上図の状態でOKを押すとシャッターが開く。

3.調整作業

実験定盤と各軸の関係

  1. BY(左右)、BZ(上下)で定盤を動かし、光が蛍光板の中央に来るように大まかに合わせる。
  2. (光が明るすぎる場合には、アテニュエータを増やす)
  3. RYを-2000plsする。
  4. BZを-2000plsし、+200pls動していく。
  5. RYを+200pls動す。
  6. 2〜4の操作を繰り返しIC#2が最大となるBZ、RYを探す。
  7. RZを-200plsする。
  8. BYを-200plsし、+20pls動していく。
  9. RZを+20pls動す。
  10. 6〜8の操作を繰り返し、光が蛍光板の中央にあり、かつIC#2が最大となる様BY、BZ、RY、RZを調整する。
  11. RY→+1500パルスする。
  12. マイクロメータをリセットすし、-400になるまでジャッキアップする。
  13. 光が蛍光板の中央に光があることを確認する。
  14. "Tune"する。
  15. スリット10.3mm×0.3mmにする。
  16. IC#2が最大となるように、DY、DZを動かす。
  17. シャッターを閉める。
  18. ビームストッパーを調整する。

2.作業が終わったら

  1. BY、BZ、RY、RZ、DY、DZ、IC#0、IC#1、IC#2の値をログノートに記録する。
  2. IC#1で"Tune"するようにケーブル接続を元に戻す。

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