回折データの収集(R-AXIS)

目次


* 以降の操作において、入力後はEnterを押すこと!(Enterを押さないと変更が反映されない場合があります)

1. はじめに

  1. ユーザーが利用可能なディスクは、H、I、J、K ドライブです。
    * 以降の操作において、入力後はEnterを押すこと!(Enterを押さないと変更が反映されない場合があります)
  2. データについて
    原則として、実験終了時にデータを消去して下さい。(無理にとは言いません)
    サイクル開始時にビームライン上の
    イメージデータの消去を行なう場合があります。
    サイクルをまたいで保存を希望される方は、各サイクル開始3日前までにBL担当者にご連絡ください。また、ハードディスクの容量が不足する場合は、各自で古いものから順次削除してください。


    NT DeskTop

2.解析データ収集の手順

  1. "Rapid auto_sp8"が入っているコンピュータ上で、マイコンピュータを開いて、ユーザー用ディスク(H 、I、J、K ドライブ)に自分のディレクトリをつくっておきます。
  2. デスクトップのアイコン"Rapid auto_sp8"をダブルクリックしてください。下図のような窓が開きます。
  3. ここで、イメージを納めるフォルダーを選んで"<<"ボタンを押して指定してください。"OK"で次に進みます。

  4. NT Dir Select

    また、すでに"Rapid auto_sp8"が起動されている場合は、"NEWPROJECT"ボタン(左から2番目のボタン)を押し、各自のディレクトリを設定して下さい。
  5. メインパネルが開きます。"INIT"ボタン(左から3番目のボタン)を押し、イニシャライズします。
    * イニシャライズには数分かかります。なるべく目視で動作確認を行って下さい。
  6. まず、Project名、ファイル名を入力します。このときファイル名の#####部分には数字が入りますので消さないで下さい。
    * データ処理を"HKL2000"で行う場合には、ファイル名の最後が数字にならないようにして下さい(数字と#####の間に"_","-"などを入れると良いでしょう。ex. abc123_#####.img )。"HKL2000"は数字部分が5桁以上あるとうまく読み込んでくれません!!
  7. カメラ長を変更する場合は、メニューの"Manual"から"Camera Length"を 選んでウィンドウを出して行ってください。
  8. RAXIS Main Window

  9. これらをファイルヘッダーに反映させるために、 "Update resource"を押します。次に、"Photos"を選択して、測定条件の設定画面に移ります。
  10. "Photos"では、ゴニオメータの設定、振動角、枚数、使用IP等を設定します。
    R-AXIS Vの場合イメージの画素数は 4000x4000になります。
  11. 露光時間と分光器の設定は"Monochro & Exp. time"ボタンを押します。
  12. RAXIS Osc Window

  13. "Number of data sets"(=n)を設定します。"OK"ボタンを押しすと、測定条件設定画面に戻ります。
  14. RAXIS Osc Window


    ここでは同じゴニオメータ条件で取るイメージの枚数を示します。
    波長-露光時間条件が これに応じた数だけ設定できます。通常のMAD実験の場合は3でよいでしょう。"Number of set division"(=m)が1 の場合は、"Number of data sets"分の波長-露光時間条件を同じゴニオメータ条件で続けて取った後、 次のゴニオメータ条件に移って、を繰り返します。これまでのトリクロモードと同じです。これを2以上にすると、 同じ波長-露光時間条件でゴニオメータ条件を変えてm枚とって、それから波長-露光時間条件を変えます。n=5, m=3 として、先のゴニオメータの設定で10枚取る場合の流れを図示すると以下のようになります。(もちろん得られる イメージの総数は50枚になります。)


    Flow chart of exposure

  15. 測定を開始する前に、"Measurement list" ボタンを押して、データ収集の流れを確認します。チェックボックスで、不要なイメージの収集を削除することが できます。

  16. RAXIS Osc Window

  17. この状態で実験ハッチに光が来ていることを確認してください。つまり、MBSとDSSを開けてから測定を 開始します。測定開始時やイメージを収集している合間に、自動的に光軸の調整を行っています。 この時点で開けていなくても光を失うことは多分ありませんが、事前に強度を最適化していないときは、 一旦測定を停止し、シャッターを開けてからやり直したほうが無難です。
  18. "Execute"ボタンを押して撮影開始を開始します。
  19. 収集したイメージを見たいときは、デスクトップから"display"アイコンを押して、 表示パネルを開きます。(使用方法はこちら
    イメージデータの一部が飛んでしまうことがありますので、収集中はイメージの読み込みをしないで下さい!
    また、大量のイメージ表示や頻繁な読み込みで負荷をかけると、収集中のデータの一部が飛んでしまうことがあります、ご注意下さい。

3. その他


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